研究について

相変わらず、
"First- and second-price sealed-bid auctions applied to push and pull supply contracts"
を読んでます。
11月15日までには完全に理解したいと思っています。

昨日の段階で、そもそもpush/pull contract ってなんやねんという疑問がありました。

簡単に言うと、サプライヤー(工場)と小売業者がいたときに、
push contract ではサプライヤーが小売業者にある商品の卸売価格を提示し、小売業者がその価格を受け入れるなら商品の量を決定するという契約。そのため、小売業者は在庫リスクが存在します。
pull contract はpush contract の逆で、小売業者がサプライヤーに対してある商品の卸売価格を提示します。サプライヤーがその価格を受け入れるなら供給量を決定します。そのため、サプライヤーが在庫リスクを負担することになります。

要するに、サプライヤーと小売のどっちが力を持っているかということですね。
実社会だと、サプライヤーが力を持っている会社はDELLとかが挙げられますね。
小売が力を持っているのは、ユニクロとかセブンアンドアイのPBなどです。

この論文はそのpush contract か pull contract のどちらが良いかという評価をサプライヤーと小売業者の情報の非対称性やオークションの種類(まだなぜオークションが出てくるのかわかりません...)という状況の違いによってしています。

しかし、サプライヤーと小売業者のどっちが力を持っているかなんて最初から決まっているし、相手が力を持っていたほうがよいという結果になったとしても、果たして相手に最初の意思決定を許すのか甚だ疑問である...笑